女性ご利用者(91歳・神主の娘】の担当者会議にて。
「うちの婆さん、生霊飛ばしたり呪い文(のろいぶみ)書いたりしますから。何か心当たりがあったら言って下さい、私が祓いますんで。」
と、坊さんの息子さんがびっくりするような事を言った。
神社とお寺のコラボレーション一家って有り?なカンジだけど、まあなんかそれなりに事情があったんだろう、そこんとこは突っ込まないでおこう。
「あなたたちは仕事柄、いろんな方達の身体に触れているワケですから気をつけないと。」
な~んて言われると、ぞぞ~~~~~)))))ってしちゃうよね。
担当者会議なのに、たちまち荒又宏『帝都物語』の世界が展開してしまった。
面白がって聞いちゃったってのもあるけどさ。
生霊に憑かれた時のお祓いの方法とか、丑の刻参りとか、万葉集の中の呪い文とか、坊さん仲間にも決して言えない神道の呪文の存在とか。
一緒に会議に参加していたデイサービス職員の方が、「ひぇぇ~~~、こ、こわいよぅぅぅ~~~!」と泣きべそかいていたら、「貴女は心配ない、大丈夫ですよ。」と息子さんが請け負っていたのだが、じゃあ誰が心配だと言うのだろう?
そもそも何でそんな話を持ち出してきたのか............深読みすると恐いんですけど。
『九字を切る』
帝都物語の中では確か『籠目』として出てきたが、息子さんによれば合計して9になれば4+5でも3+6の組み合わせでも良いそうで、勿論3+3+3でも良いと。
「じゃあ3の倍数の時、アホになるんじゃなくて九字になるんですね。」とか恐さを紛らわせる冗談を言ってみる。
一応ウケました、ありがとう。。。
これも帝都物語だったか、仏は救い、神は呪う とか書いてあったような記憶あり。
なんか日本ってすっげー恐いと思った担当者会議だった。