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Keep On Rockin'
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ジャック、グループホームで健在。
面会に行くと開口一番、「スパシーバ!待ってたよ~~~~!!」と半泣きしながら駆け寄ってくる。(シベリア捕虜時代の記憶健在ね)
寂しいよオーラが全身から出ているヨ。
マメに面会に通っているマイケル以外は誰が誰だか判らない様子。
もう誰が孫で嫁で妻だかワケわかめ、けど上手にその場の話を合わせることが出来るからすごい。
実際かなり認知症が進んでいても、話しを合わせたり、ひたすら謝り倒すことで世間との軋轢をうまく乗り切っている人も少なくない。
で、入所中のグルホを病院と思っているので、しきりに「この病院は変なんだよ、医者がいないんだから。」と繰り返していた。
実はこの思い違いのお蔭で「自分は入院しているから家に帰れない。」となり、ワタシ達が「じゃあまたね。」と施設から去ろうとしても「自分も帰る!」と騒ぐことなく済んでいる。
ジャックの中では未だに『入院してから一週間』であり、『飯を食わせてもらってない』し、『まだ入浴許可されてない』ってことになっている。
『他の患者が俺の持ち物を盗んだ』ので『捕まえてつき出してやった』というエピソードが出来ているほど物盗られ妄想が進行中。
何処につき出したのかは本人の中でも不明。
とにかくつき出したことになっている。

ジル、3~4kgほど痩せていたのでプチ・びっくり。
ジャックに任せていた家事をやるようになって活動量が増えた結果、痩せたのね。
体重による負担が減った結果、歩行状態も以前より全然良いのだ。
しかし自分の体調が良くなると都合が悪いので、あっちゃこっちゃ具合が悪いことを強調していたが、それは眼鏡を作りかえればかなり改善されると思うよ?
(新しい眼鏡を作る→義歯の汚れに気付き、手入れする→口腔内の清潔が保たれ、口内炎が出来なくなる→食べやすくなる→消化不良が改善される)

ドリス、12月中旬に退院してきた。
自分がボケ始まっている認識が全く無いので、退院後は自分で何でも出来るつもりでいた。
通院も服薬も足の傷の処置も、何でもかんでも。
そんなドリスに看護師さん達が入れ替わり立ち替わり退院後の心配をしてくれたらしく、「みんなして私を馬鹿にして!」とドリスはプライドを傷つけられ怒りまくっていた。
皆さんの心配は御尤もなんだよ、なんてワタシが言ったらそれこそ噴火しただろうて。
触らぬ神に祟りなし、まあとにかく自分で行動してもらおう、ホントに出来れば何も言うことはないやね。
ってことで退院の日、今後通院するとなれば病院までの交通手段をしっかり覚えてちょーねということで、ドリスを先に歩かせ私は後ろから付いて行く予定だった。
ドリスも「入院した日の逆を辿れば良いのよね。」とかしごく真っ当な事を言ってやる気満々、意気揚々と病院の出口から出た途端、「ここどこぉ~~~!?」と。。。
それからはもう言葉を尽くしてバス乗り場から目的地から説明しても馬の耳に念仏、ドリスの耳にろっけんろーる、どうにか気持ちを落ち着けた先に見えたゴールはタクシー乗り場でしたがな。
ま、いいや、今日はタクシーで帰りましょうね。。。

やっと懐かしの我が家に帰りついてからも、入院の荷物の片づけやら溜まった郵便物の確認やら服薬やら御見舞の御返しの手配やら、ドリスがパニックになるには事欠かないネタの数々。
その数々を片付けるのが途中で嫌になったんだろう、「無事退院してきたことをみんなに知らせなきゃ。」とか言いだし、見舞いに来てくれた友人達に電話をし始めてしまった。
おいおいおいおいおい......................................
脳の何処が縮むとそうなるのか、入院中からホトホト手を煩わせられた事の第一位として、ドリスは話が長くなった。
それも馬鹿丁寧な言葉を使い、あっちゃこっちゃ寄り道しながら話すもんで最終的には迷走してしまう。
ワタシが一通り片付けて食料品の調達に行きすがら、御礼の手配を済ませて帰ってきてもまだ電話中だったんですけど。
それでもなんとか夕食を済ませ、薬を飲ませ、眠りに就いたころ、兄が遠方より到着。
簡単にドリスの様子と担当医からの指示を伝えて選手交代、ワタシ、自宅に戻りました、へとへとだべさ。
ホッとしたのも束の間、翌朝ドリスからの迷走電話で叩き起こされるんですが、以降毎晩ドリスから電話が来ますのよ、内容はどーでもいい頼み事ばかりす。
寂しいのは判るんだけどねぇ。

ボリス、終身契約ほぼ完了。
それと同時に気力・体力が一気に低下。
本人には「一生此処で過ごしてね。」とか一言も伝えていないが、感じるものでもあるのか。
ジャック同様、いや、それ以上に寂しいよオーラが。
面会に行った兄が正視に耐えられなかった、と。
耐えてしっかり視ろよ、そのケツ蹴飛ばすぞ。

マイケル、引き続きジルの安否確認のため実家で生活中。

ワタシ、『やりたいこと』と『やらねばならないこと』との狭間できゅうきゅう言ってる。
年末は大晦日まで働いていたので家の中は汚いし、下手に片付けたら余計に汚いところが気になってイライラしている。
ピアノのレッスンも10月から休んでいるし、読みたい本も積んだまま。
メールの返事も溜まっている。済みません。ごめんなさい。
愛犬達も被毛伸び放題で雑巾化している。
ボリス関連の書類や手続きも幾つか残っている。
『やらねばならないこと』のうち、どうにかこうにか区切りを付けられたのは、成人式の準備。
ワタシじゃないよ、長女のだよ。(自分の成人式と言い出すほど子供じゃないも~ん)
我が家の伝統で、親の振袖を着せますの。
ケチって新調しないワケじゃぁありませんの、おほほほほ。
ドリスがいろんなところに振袖やら帯やら草履やらを片付けていたので探すのが大変だったのさ。

ああ、ホントに短い正月休みでした、明日からシゴトだぜぇ~~~~~~。
働くの、完全に嫌になってます。

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ジャック、グループホームで健在。
ジル、在宅生活継続中にて現在一番まとも。
ボリス、有料老人ホームでお試し入所中。
ドリス、まだ入院中。

取敢えず舅ジャックは落ち着いた。
マイケルが週一で面会に行っている。

実父ボリスも近いうちに終身入所契約予定。
有料老人ホームは月々の費用が高額だよ。
寿命が尽きるのさが先か、貯金が尽きるのが先か、どっちだ?

ジルはマイケルが泊まり込みで様子を見ている。
つまりワタシたち夫婦の別居生活が長引いているんだが特に問題ない。
だってマイケルの帰りを待って深夜にメシを作る必要がないので毎晩早く床に就けてます、これは助かるよホント。

ドリスは入院が長引いて認知症状進行中。
それでも退院の日はそう遠くないと思われる。
ただ、退院したら一番手が掛るのはこの人だわね。
心臓の狭窄した血管に継ぎはぎした脚の血管、その脚の傷痕の経過が悪いために入院が長引いちゃってる。
ある程度回復を待って退院としても、その後のケアをしなきゃならないし、半分ボケたドリスが何をしでかすか想像つかないし、当分ワタシが泊まり込んで観察するしかないよなあ。

「あの時あーしていたら、こーしていれば。。。」という『ぐだぐだ・たられば』なワタシでしたが、此処へきて過去を振り返る余裕も明日何が起こるかびくびく構える姿勢も吹き飛んでしまった。
ただひたすらに今日一日を無事に消化するのみ。
年が明けたら47歳かよ、な~んて気づいたせいか、今年はいち早く風邪にやられてしまい、声が完全に潰れてしまった。
「ぼへみあ~ん♪」とか一人密かに歌ってみる。。。てか声が出ねーだよ。
今年の風邪は喉にくるようですのでご用心。

10月1日、検診に行ったまま入院となったドリス。
10月9日に担当医から呼び出されたので、そろそろ退院の目途がついたから何か説明でもあるのかと思いきや、「転院しましょう。」のおコトバ。

あらまあ。。。

手術を行った病院の方が専門だし設備が整っているということで、翌日10日午後に救急車で搬送されることに。
ついては救急車に同乗して欲しいと言われたのだけど、生憎10日はボリスを退院させて次の受け皿に送り込む段取りになっているだよ。
事情を話すと、救急隊が同乗するから家族がいなくても問題ないよとあっさり解決しちゃいました。
ドリスも転院先の病院の方が好きなので喜んでいるし、「窓際の明るいベッドにしてください。」とかふざけたリクエストを本気でしてるし、我が母ながら我儘だと思う瞬間ね。
もっとも超我儘なお姫様が他にもいるのでいちいち呆れていたらキリが無いのですが。

ドリスの入院がまだ長引きそうだということで必要な着替えを用意したり、ボリスの退院準備と施設入所の準備で食事する暇もないところにジルから電話が掛ってきました。
話の内容は自分の愚痴なので言わせておいたけど、20分を過ぎるころには流石に聞くのも限界に近づいてきてワタシの返事もつっけんどんに。

ジル 「な、なんだか今日の菊だー。さん、怖い...........」
ワタシ「ええ、カクカクシカジカなので気が立ってます、しかも空腹なので一層ささくれだってます。食事を摂りたいのでこの辺でさようなら。」
ジル 「そ、そそ、そうなのね知らなかったわ悪かったわごごご、ごめんなさいね。」カチャ。

ジャックがショートステイに緊急入所したため、今まで家事の殆んどをジャックに手伝ってもらっていたジルは自分で動かざるを得なくなっており、足が痛いだの腰が痛いだの医者に動かなくて良いと言われただの言っていられなくなりました。
つまり今まで動かなかったから動けなくなっていただけで、マイケルに言わせるとなんだかんだと少しずつ動けるようになっているようです。
自分が一番具合が悪くないと都合が悪いジルは皮肉にも現状で一番マトモな親となってしまいました。
もしかしたら彼女はそろそろ背水の陣を敷くかもしれません、「今から救急車に乗るわー」という連絡が遠からず来るような気がします。
ワタシ、救急隊員は大好きだけど、もしそうなっても今は駆けつける事は出来まてん、ごめんねひとりでいってください。

------閑話休題------

本日マイケルが夭折した元同僚の墓参りゴルフツアーに一泊二日で出かけるため、ジルの見守りに息子を派遣しました。
相変わらずこの息子は外国人の名前を覚えることには長けていますが情けないほど方向音痴。
電車・バスを使って1時間半あれば到着する道のりを2時間半かけてようやく到着、しかも奴の携帯電話はメールを3通受信するとバッテリーが上がるという状態。
予め準備してから行けよ、ってか去年の夏に散々通った道なんだから記憶に留めておけよ。
我が息子ながら、こいつの思考回路は理解不能です。。。。。。

------さらに閑話休題------

亭主・息子に続き、娘も不在なので、つまり今夜は一人で好きなように過ごせます。
日々力の限り頑張っているワタシへの、ご褒美の夜。
さー、おもーさまビール飲むぞ---------------------------------!

でもね、実は受験生なんです。
おベンキョしなきゃ。

行ってきた。
デイルームで他の利用者さんと喋っていた。

マイケルの姿を見つけると小走りに近寄ってきて
「いや~~~~~~、待ってたんだよ~~~~、来るかなあと思って。」
と肩をぱしぱし叩く、超嬉しそう。

それからジャックの自室に行ったのだけど、家具以外何もない。
クローゼットの中は空っぽ。

どーいうこと?

マイケルが洗濯物を持って帰ると「誰かが服を盗んでいった。」と落ち着かなくなるそうな。
なので全部職員が回収し、入浴の時に必要なだけ渡すことになっているとか。

そんなこんなで20分ほど部屋で会話を交わす。
絶対ジャックはワタシが誰だか覚えてはいまい、でもジャックなりに分かっているフリをしている。

「いやああああ、久し振りだねえ、全然会ってなかったものねえ!よく来てくれたねえ!」

って。
んでもって帰りは姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくれた。
さびしいんだろうなあ。。。
健康でバリバリ動くジャックは近々グループホームに入所予定す。

話は前後しますがジャック訪問の前にボリスを退院させ、緊急で受け入れてくれるという施設に送り届けてきました。(この辺りのハナシはまた後日)
入院によってボケたボリス、退院の支度をしてるってのにいきなり「バナナ買ってきてくれ」と言い出す。
「いいからとっととシャツ着てくれ。」と急かすワタシ。

その時「はいはい、後で買ってきますから。」と、まるで訪問介護員のお手本みたいにボリスをなだめるマイケル。

ちょっとちょっとぉー、どこでそんなセリフ覚えたのさっ!?
「オレには絶対ヘルパーは出来ない。」とか言っていましたよねえ、やれば出来るじゃん!
すげ---------------びっくりしたとワタシが言うと、「ジャックと付き合っているうちに受け流すことを覚えた。」そうな。
その後もしびんが欲しいだの毛糸の帽子が欲しいだのと言うボリスにその都度、「はいはい、後でね。」とか上手に流してゆく。
それに比べて判っちゃいるけどついつい肉親には厳しい言葉を返すワタシ。。。。。。

なんちってしょんぼりしてしまいましたが、ジャックと面会中のマイケルはボリスを受け流したことなどキレイさっぱり忘れたかのようにビシビシと厳しいことを言ってました。
マイケルもやはり同じ穴のムジナでした、がはは。

って、考えてます?
迷うこたーありません、専門職に任せましょう!
あたしゃ自分の親の面倒が見れないから、代わりにヨソサマのお世話をさせて頂いています。

何故でしょうね、自分の親に対しては感情的になります。

「それくらい自分でしろ。」

 とか

「さっき言ったでしょっ!」

 とか。

これがシゴトで他人様の親御さんでしたら180度違う対応が出来ます。

「出来ないところはお手伝いさせて下さいね。」

とか

「まあ、そうなんですかぁ? 知らなかったわぁ~!」

とか。

だってさ、家族は24時間対応ですが、私たち訪問介護員は一日の内の限られた時間しか接していないのですから幾らでも良い顔が出来るというものです。
それが例えどんなク○爺や○ソ婆でもね。
そーいうク○爺や○ソ婆が大好きだったりもするが、所詮他人だから気楽です。
誤解のないよーに言っておきますが、ワタシはいつも愛情と誠意を持って接しています。
たとえば裕也は今もってワタシのココロを捕えて離さない永遠のク○爺ですし。
やはり同業者の中には同じ考えを持つ方が多く、これぞまさに相互扶助かも。

とか言いつつ、今回のてんやわんやで一つ吹っ切れたモノがあります。

「同性のドリスはともかくボリスのシモの世話は生々しすぎて出来ん!」

って、長いこと思っていたのですが、看護師さんを呼んでも忙しそうで誰も来てくれないので仕方なくボリスのオムツ交換をしました。
いったんオムツを開いてしまうと自然と普段行っている一連の動作に入ってしまい、それでも一瞬我に返って「ワタシの半分は此処で創られたのだな。」とか呆然とし、また淡々とオムツを閉じてパジャマのズボンを履かせ、シーツと衣類の皺を直して完了。

ああ、やれば出来るじゃん。。。

そう思ったらワケのわからないこだわりが氷解して流れて行きました。
いったいなんのこだわりだったんだろう???

ま、ボリス自身はとっくに実の娘にシモの世話をされるということにこだわりをなくしてましたが。

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