Keep On Rockin'
人に迷惑を掛けたくないというのが信条の人は、看護人がふと眼を離した時や、一人でいる時に息を引き取る。
いつも誰か傍に居てほしいと願う人は、誰かに看取られながら死んでゆく。
.......ような気がするんですが、如何なものか?
裕也、残念なことに余命宣告されてしまいました。
本人には知らされてないけど感じるものがあるのでしょう、強行突破で退院を決めたです。
本来なら退院などもっての外な状態だけど、本人の意思を尊重することになり、受け入れる各関連スタッフも腹、括りました。
大急ぎでゴミ屋敷を片付け、医療機器を設置、介護用ベッドを入れる。
とんでもないドタバタの中、でもいいやなんとかなるさと思えたのは自宅に戻れた裕也の安堵の表情を見た時。
骨と皮だけになり、管に繋がれつつもベッドのコントローラーを握って背もたれの角度を自分で操作しているなんて、普通できませんぜ、まじすげーよ、あんたはすげーじじぃだ。
「のど、乾いてない?りんごジュース飲む?」
「をー、いいね。ストローでね。」
「やっぱ自宅が良いよね。」
「これで死んでも本望じゃ。」
「また来るね。」
「車に気をつけてね。」
こんだけ会話するのがやっとこすっとこ。
あとどれだけ関われる時間があるかは予測不能。
悲壮感は全くなくて、次に訪問するまでしっかり生きててくれよ超ミラクルスーパーじじぃ!!
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