とんでもねえ!
もしワタシがいなかったら、まず老女には処理しきれない煩雑な内容、それも杖を使ってヨタヨタ歩くのが精いっぱいの少々認知さんだぜ?
いったいどうなるというんだろう?
遠方に住む兄などあてにしてたら来年まで片付かない。
葬儀関係はソコソコ簡単に片付いたけど、行政で葬儀代を幾らかでも負担してもらえると判れば、そりゃ縋りたい。
役所に出向き、ある程度の書類を整えて提出、なんとか完了した。
次は年金に保険に通帳の名義変更、と進んでいくのだが、その手続き全てに戸籍謄本だの印鑑証明だの住民票だのが必要なのだ。
それをドリス本人が実行出来れば問題ないけど何しろ出来っこないじゃん、眼も足も頭だっておぼつかないんだから。
となると個人情報保護法が非常に邪魔になる。
つまり妻であるドリスが請求するなら概ね問題ないが、ワタシが代行して請求するとなると、ドリス自筆の委任状が必要なのだ。
委任状がないと何もかも身動き取れない世の中になっちまっていた。
出張所から委任状を数枚まとめて貰ってくる。
書き損じても良いように、念のためコピーして増やす。
ワタシが一枚手本を書いて、ドリスが複写する。
こんなまだるっこしい手順を踏んで完成。
※後に『申出書』なる書類があって、委任者が何らかの理由によって委任状を書写出来ない場合、委任される者が委任状を代筆出来る手続きを知り、手間を省いてスピードアップを計れる事が判った。
な~んだ、結局、抜け道あるんじゃん!
って聞いてたんですけど。
3月末で会社が潰れるし、
4月30日に愛犬2号が急逝するし、
そのペットロス感も癒えないうちに
5月30日、実父ボリスが他界するし。
プチ認知の実母ドリスを抱え、通夜・葬儀、
ドリスが今後生きて行く為の諸手続き一切合財、
どうだすごいことになっているだろう?
親戚も友人も同僚も、皆ワタシの身体を心配して下さっているが
それだけは大丈夫だったりする。
って言うと必ず、
「今は気が張ってるからそう感じてるだけよ、
あとでドッと来たりするから過信しちゃダメ。」
と返ってくるさ。
折角だが御期待に添えそうになくて済まねぇ、
恐らくワタシ、将来間違いなく身体は超丈夫だけど頭は超認知症っつー、困った被介護者になるんだろうなあ。
ま、いっかー♪
誰かワタシのオムツ、替えてくでー。
会社が潰れるので退職します。
でも、努力して仲間と新しい会社を作っちゃいました。
新年度から業務スタートします、いやはや毎日てんやわんやでしたわ。
しかしホントに大変なのはこれから。
ま、なんとかなるでしょう。
ヘルパー2級資格、または介護福祉士をお持ちの方、是非登録お待ちしております。
あ、ワタシ、シャチョサンじゃありませんからー。
間違っても豪遊出来ませんからー。
15年前、ストⅡに続けとばかりに制作され、結果見事にコケたアニメです。
でも好き。
当時のアニメとしては人物のフォルムが綺麗。
主題歌、副主題歌とも飽きない。
iPodに入れて早朝の犬君達との散歩に聴くにはもってこいの歌。
そして肝心のストーリーは......気にしない。
ワタシの中のヲタが騒ぎ出す作品です。
女性ご利用者(91歳・神主の娘】の担当者会議にて。
「うちの婆さん、生霊飛ばしたり呪い文(のろいぶみ)書いたりしますから。何か心当たりがあったら言って下さい、私が祓いますんで。」
と、坊さんの息子さんがびっくりするような事を言った。
神社とお寺のコラボレーション一家って有り?なカンジだけど、まあなんかそれなりに事情があったんだろう、そこんとこは突っ込まないでおこう。
「あなたたちは仕事柄、いろんな方達の身体に触れているワケですから気をつけないと。」
な~んて言われると、ぞぞ~~~~~)))))ってしちゃうよね。
担当者会議なのに、たちまち荒又宏『帝都物語』の世界が展開してしまった。
面白がって聞いちゃったってのもあるけどさ。
生霊に憑かれた時のお祓いの方法とか、丑の刻参りとか、万葉集の中の呪い文とか、坊さん仲間にも決して言えない神道の呪文の存在とか。
一緒に会議に参加していたデイサービス職員の方が、「ひぇぇ~~~、こ、こわいよぅぅぅ~~~!」と泣きべそかいていたら、「貴女は心配ない、大丈夫ですよ。」と息子さんが請け負っていたのだが、じゃあ誰が心配だと言うのだろう?
そもそも何でそんな話を持ち出してきたのか............深読みすると恐いんですけど。
『九字を切る』
帝都物語の中では確か『籠目』として出てきたが、息子さんによれば合計して9になれば4+5でも3+6の組み合わせでも良いそうで、勿論3+3+3でも良いと。
「じゃあ3の倍数の時、アホになるんじゃなくて九字になるんですね。」とか恐さを紛らわせる冗談を言ってみる。
一応ウケました、ありがとう。。。
これも帝都物語だったか、仏は救い、神は呪う とか書いてあったような記憶あり。
なんか日本ってすっげー恐いと思った担当者会議だった。