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とある訪問介護員さんが、とあるご利用者に泥棒の疑いを掛けられた。
「まさかそんな事はありません。」とこちらが言ったところで疑いが晴れるハズも無く、いつか大掃除の時にでも失せ物が発見されるのを待つしかない。
もし見つかっても「こっそり返した。」と思われるのが関の山なんだろうなぁ。
ま、これも珍しくない話で、こんな事が起らぬよう予め契約時には「くれぐれも貴重品等はしまっておいて下さいね。」と説明しているんだが報われていない。

報われないといえば疑われた訪問介護員さんなんだが、すっごく傷ついたことだろう。
悲しいけれど、このシゴトを続けている限りこの種の出来事は起こる。
そーして何度も辛酸を舐めさせられた末、「ま、いっかー。」ってな境地に辿り着く。
何があっても何を言われても「ま、いっかー。」でなんとかなる。

しかし。。。
「ま、いっかー。」で通り過ぎることが出来ないのが実の親のボケ。
長引く入院生活で実母ドリスの発言がいよいよおかしくなってきている。
ボリスも輪を掛けておかしくなってきている。
忙しい合間を縫って面会に行っても恨み事ばかり言われる、報われないことこの上なしだ。
それでいて舅ジャックの大ボケは平常心で聞き流せる。
一方、亭主マイケルはワタシの両親のボケには最もらしい相槌を打ちつつ上手に聞き流している。
でも舅の大ボケは聞き流せなくていちいち訂正しまくる。
おかしなもんである。
いっそマイケルがワタシの両親の面会に行き、ワタシが舅の面会に行った方がうまく行くのでは?とか一瞬考えてみたけど無理だな。
だって舅はワタシが誰だかわからない。
ボリス&ドリスも時々にせよマイケルが誰だかわからない。
誰だかわからん者が見舞いや面会に行っても混乱するだけだろうな。
「こんにちは、ヘルパーです。」とか試しに言ってみるか?
いっそその方がすんなり受け入れられそ。

そうそう、ジャックの記憶からは遂にジルが消えた。
「マイケルを産んだ人はどこ行っちゃったんだろうね?」って訊いたら「そうだよねえ、誰か居るハズなんだけどなあ、思い出せないや。」だって。
長年連れ添った妻も報われないよね。
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職業柄、自転車が無くてはハナシになりません。
普段はフツーのチャリ、いわゆるシティサイクル(27インチ)に乗ってます。
で、ちょと遠くへ行く時や急ぐ時は写真のシェボーに乗り換え、ぎゅんぎゅん走ります。
今日は秋晴れの穏やかな一日、自転車日和でしたよ。
道を間違えて泥んこの農道に出ちゃった時は参ったが。。。

10月1日、検診に行ったまま入院となったドリス。
10月9日に担当医から呼び出されたので、そろそろ退院の目途がついたから何か説明でもあるのかと思いきや、「転院しましょう。」のおコトバ。

あらまあ。。。

手術を行った病院の方が専門だし設備が整っているということで、翌日10日午後に救急車で搬送されることに。
ついては救急車に同乗して欲しいと言われたのだけど、生憎10日はボリスを退院させて次の受け皿に送り込む段取りになっているだよ。
事情を話すと、救急隊が同乗するから家族がいなくても問題ないよとあっさり解決しちゃいました。
ドリスも転院先の病院の方が好きなので喜んでいるし、「窓際の明るいベッドにしてください。」とかふざけたリクエストを本気でしてるし、我が母ながら我儘だと思う瞬間ね。
もっとも超我儘なお姫様が他にもいるのでいちいち呆れていたらキリが無いのですが。

ドリスの入院がまだ長引きそうだということで必要な着替えを用意したり、ボリスの退院準備と施設入所の準備で食事する暇もないところにジルから電話が掛ってきました。
話の内容は自分の愚痴なので言わせておいたけど、20分を過ぎるころには流石に聞くのも限界に近づいてきてワタシの返事もつっけんどんに。

ジル 「な、なんだか今日の菊だー。さん、怖い...........」
ワタシ「ええ、カクカクシカジカなので気が立ってます、しかも空腹なので一層ささくれだってます。食事を摂りたいのでこの辺でさようなら。」
ジル 「そ、そそ、そうなのね知らなかったわ悪かったわごごご、ごめんなさいね。」カチャ。

ジャックがショートステイに緊急入所したため、今まで家事の殆んどをジャックに手伝ってもらっていたジルは自分で動かざるを得なくなっており、足が痛いだの腰が痛いだの医者に動かなくて良いと言われただの言っていられなくなりました。
つまり今まで動かなかったから動けなくなっていただけで、マイケルに言わせるとなんだかんだと少しずつ動けるようになっているようです。
自分が一番具合が悪くないと都合が悪いジルは皮肉にも現状で一番マトモな親となってしまいました。
もしかしたら彼女はそろそろ背水の陣を敷くかもしれません、「今から救急車に乗るわー」という連絡が遠からず来るような気がします。
ワタシ、救急隊員は大好きだけど、もしそうなっても今は駆けつける事は出来まてん、ごめんねひとりでいってください。

------閑話休題------

本日マイケルが夭折した元同僚の墓参りゴルフツアーに一泊二日で出かけるため、ジルの見守りに息子を派遣しました。
相変わらずこの息子は外国人の名前を覚えることには長けていますが情けないほど方向音痴。
電車・バスを使って1時間半あれば到着する道のりを2時間半かけてようやく到着、しかも奴の携帯電話はメールを3通受信するとバッテリーが上がるという状態。
予め準備してから行けよ、ってか去年の夏に散々通った道なんだから記憶に留めておけよ。
我が息子ながら、こいつの思考回路は理解不能です。。。。。。

------さらに閑話休題------

亭主・息子に続き、娘も不在なので、つまり今夜は一人で好きなように過ごせます。
日々力の限り頑張っているワタシへの、ご褒美の夜。
さー、おもーさまビール飲むぞ---------------------------------!

でもね、実は受験生なんです。
おベンキョしなきゃ。

行ってきた。
デイルームで他の利用者さんと喋っていた。

マイケルの姿を見つけると小走りに近寄ってきて
「いや~~~~~~、待ってたんだよ~~~~、来るかなあと思って。」
と肩をぱしぱし叩く、超嬉しそう。

それからジャックの自室に行ったのだけど、家具以外何もない。
クローゼットの中は空っぽ。

どーいうこと?

マイケルが洗濯物を持って帰ると「誰かが服を盗んでいった。」と落ち着かなくなるそうな。
なので全部職員が回収し、入浴の時に必要なだけ渡すことになっているとか。

そんなこんなで20分ほど部屋で会話を交わす。
絶対ジャックはワタシが誰だか覚えてはいまい、でもジャックなりに分かっているフリをしている。

「いやああああ、久し振りだねえ、全然会ってなかったものねえ!よく来てくれたねえ!」

って。
んでもって帰りは姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくれた。
さびしいんだろうなあ。。。
健康でバリバリ動くジャックは近々グループホームに入所予定す。

話は前後しますがジャック訪問の前にボリスを退院させ、緊急で受け入れてくれるという施設に送り届けてきました。(この辺りのハナシはまた後日)
入院によってボケたボリス、退院の支度をしてるってのにいきなり「バナナ買ってきてくれ」と言い出す。
「いいからとっととシャツ着てくれ。」と急かすワタシ。

その時「はいはい、後で買ってきますから。」と、まるで訪問介護員のお手本みたいにボリスをなだめるマイケル。

ちょっとちょっとぉー、どこでそんなセリフ覚えたのさっ!?
「オレには絶対ヘルパーは出来ない。」とか言っていましたよねえ、やれば出来るじゃん!
すげ---------------びっくりしたとワタシが言うと、「ジャックと付き合っているうちに受け流すことを覚えた。」そうな。
その後もしびんが欲しいだの毛糸の帽子が欲しいだのと言うボリスにその都度、「はいはい、後でね。」とか上手に流してゆく。
それに比べて判っちゃいるけどついつい肉親には厳しい言葉を返すワタシ。。。。。。

なんちってしょんぼりしてしまいましたが、ジャックと面会中のマイケルはボリスを受け流したことなどキレイさっぱり忘れたかのようにビシビシと厳しいことを言ってました。
マイケルもやはり同じ穴のムジナでした、がはは。

って、考えてます?
迷うこたーありません、専門職に任せましょう!
あたしゃ自分の親の面倒が見れないから、代わりにヨソサマのお世話をさせて頂いています。

何故でしょうね、自分の親に対しては感情的になります。

「それくらい自分でしろ。」

 とか

「さっき言ったでしょっ!」

 とか。

これがシゴトで他人様の親御さんでしたら180度違う対応が出来ます。

「出来ないところはお手伝いさせて下さいね。」

とか

「まあ、そうなんですかぁ? 知らなかったわぁ~!」

とか。

だってさ、家族は24時間対応ですが、私たち訪問介護員は一日の内の限られた時間しか接していないのですから幾らでも良い顔が出来るというものです。
それが例えどんなク○爺や○ソ婆でもね。
そーいうク○爺や○ソ婆が大好きだったりもするが、所詮他人だから気楽です。
誤解のないよーに言っておきますが、ワタシはいつも愛情と誠意を持って接しています。
たとえば裕也は今もってワタシのココロを捕えて離さない永遠のク○爺ですし。
やはり同業者の中には同じ考えを持つ方が多く、これぞまさに相互扶助かも。

とか言いつつ、今回のてんやわんやで一つ吹っ切れたモノがあります。

「同性のドリスはともかくボリスのシモの世話は生々しすぎて出来ん!」

って、長いこと思っていたのですが、看護師さんを呼んでも忙しそうで誰も来てくれないので仕方なくボリスのオムツ交換をしました。
いったんオムツを開いてしまうと自然と普段行っている一連の動作に入ってしまい、それでも一瞬我に返って「ワタシの半分は此処で創られたのだな。」とか呆然とし、また淡々とオムツを閉じてパジャマのズボンを履かせ、シーツと衣類の皺を直して完了。

ああ、やれば出来るじゃん。。。

そう思ったらワケのわからないこだわりが氷解して流れて行きました。
いったいなんのこだわりだったんだろう???

ま、ボリス自身はとっくに実の娘にシモの世話をされるということにこだわりをなくしてましたが。

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